
彼女は隠れて変化する
第1章 お隣の地味子ちゃん
腹が立って――――…
も、
帰る方向は同じで目の前をスタスタと歩く舞の後ろ姿を睨むしかない!
なに?!このモヤモヤ感!
なに?!?この肩すかし感!
助けなかった方が良かったのか?!
いやいや!
一応!俺を向いてではないが!
“ありがとうございます!助かりました!”
的なお辞儀はあったのだから!助けたんだと思う!
しかし、な~んだったんだ!?あのキモ男は!
ナンパにしてはしつこかった、それに何度も何かを問いかけていたような…
「――――p@p@(マイマイ)?……とか言ってたような?」
俺は、キモ男が発した言葉を口に出してみた――――…
すると――――…前を歩いていた舞の動きがピタリと止まった
