愛してるって言って!
第5章 【夜の闇は白い朝を連れてくる】
「忍、愛してる」
「え…?」
「俺は、お前を愛してる」
愛…してる…?
静矢の笑顔があまりに明るく見え、これは夢なんじゃないかと思えてくる。だが、何度瞬きをしても、そこにいるのは静矢で、それは確かに現実だった。
「ちょっと待って…」
「待たない。嶋に言われて、やっとわかったんだ。ごめんな。俺、自分の事ばっかりで、お前の事、何もわかってなかったから…」
「静矢さん…」
忍の胸は、静矢への想いで満たされ、溢れていく。今こそ、静矢をちゃんと見つめていたいのに、目の前がぼやけてどんどん見えなくなってしまう。
「もういい大人なのに、他人に叱られて気付いてこんな事言うなんて。俺…本当カッコ悪いな」
忍は慌てて首を横に振る。
「そんな事ない」
静矢さんはいつだって、ムカつくくらいカッコよくて、優しくて…おれは、ずっと大好きだった。だからずっと聞きたかったんだ。嘘でもいいから、静矢さんの口から、静矢さんの言葉で。
「でも、本当に…?」
忍が濡れた目を手で拭うと、静矢は、やっぱり微笑んでから、しっかりと頷いた。
「静矢さん、おれも…」
静矢は、忍が言葉を言い終わらないうちに、愛おしいその唇に口付けた。
おれも、愛してる…。
忍がずっと聞きたかった言葉を、何度も静矢は、忍の耳元で優しく囁いた。
「え…?」
「俺は、お前を愛してる」
愛…してる…?
静矢の笑顔があまりに明るく見え、これは夢なんじゃないかと思えてくる。だが、何度瞬きをしても、そこにいるのは静矢で、それは確かに現実だった。
「ちょっと待って…」
「待たない。嶋に言われて、やっとわかったんだ。ごめんな。俺、自分の事ばっかりで、お前の事、何もわかってなかったから…」
「静矢さん…」
忍の胸は、静矢への想いで満たされ、溢れていく。今こそ、静矢をちゃんと見つめていたいのに、目の前がぼやけてどんどん見えなくなってしまう。
「もういい大人なのに、他人に叱られて気付いてこんな事言うなんて。俺…本当カッコ悪いな」
忍は慌てて首を横に振る。
「そんな事ない」
静矢さんはいつだって、ムカつくくらいカッコよくて、優しくて…おれは、ずっと大好きだった。だからずっと聞きたかったんだ。嘘でもいいから、静矢さんの口から、静矢さんの言葉で。
「でも、本当に…?」
忍が濡れた目を手で拭うと、静矢は、やっぱり微笑んでから、しっかりと頷いた。
「静矢さん、おれも…」
静矢は、忍が言葉を言い終わらないうちに、愛おしいその唇に口付けた。
おれも、愛してる…。
忍がずっと聞きたかった言葉を、何度も静矢は、忍の耳元で優しく囁いた。