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嵐しょーせつ。Part3

第29章 大切なもの。


翔「雅紀っ!おい!何やってんだ!!」

智「雅紀!このままだとビリだよ!!」

2人の声も聞こえる中、俺は迷っていた。
本当ならすぐに彼女を連れて行けばいいんだけど、、、足が動かない。

和の方を見ると、心配そうな顔と呆れた顔が混ざったような表情。

そんな、顔見たくない、、
和には笑っていてほしい、、
それで笑った顔を隣で1番に見ていたい、、、

やっと、、やっとわかったよ、、
俺の1番好きな人。
俺の中で答えも出たよ。


雅「、、和っ!!」

こっち来てくれるように手招きした。
素直に出てくる和。

和「、、なによ。」

雅「、、許して!!」

和の腰に手を回し、お嬢様抱っこした。

和「え、、ちょっ!なにやってんだ、、よ!!」

暴れる和。それをなんとか固定し、ゴールに向かって走った。

まぁ、結果はビリだったけど、、俺の中ではもう1番最高な気持ち。

和「おい!なんだよ!!いきなり!!」

雅「、、ごめん、、」

和をゆっくり降ろすと同時に和が頭を叩いて来た。
いつもなら反撃するんだけど、今は違った。
素直に謝ると、、、

和「、、なに。気持ち悪りぃんだけど、お前がすぐに謝ってくるとか。」

雅「、ごめん。」

和「、、、?」

俺は思わず和をぎゅっと抱きしめてしまった。
最初は戸惑っていた和。
でも、いつもの俺じゃないことをすぐにわかった和は暴れなくなった。

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