嵐しょーせつ。Part3
第29章 大切なもの。
雅「、、あのね。」
和「うん、」
雅「お題が、その、、、」
和「んだよ。」
雅「、、、“好きな子”、、だったの、、」
和「、、はぁ?」
雅「、、ごめんね、、、俺の勝手な行動だから気にしなくていい。」
和「“好きな子”なら彼女連れていくのが普通だろ。なんで俺なんだよ。」
雅「、、それは、、、お前のことを“好き”っていう気持ちに気付いたから。」
和「、、、はぁ?」
雅「いつも隣にいてくれたから気づかなかった。、、俺、多分さ、、ずっとお前のこと好きだったんだと思う。」
和「、、、、」
雅「だから、、その、、、俺の気持ちわかってくれればそれでいい。、、ごめんね?」
暑いのが嫌いな和。
珍しく汗をかいている。
俺はゆっくり身体を離すと、、今度は和がぎゅっと抱きしめてきた。
雅「、、和?」
和「、、バーカ。」
雅「、、、え?」
和「、、気づくの遅いよ。おバカさん。」
、、、え?、、それって、、
雅「、、もしかして、、?」
和「、、、、」
和は黙ったままコクっと頷いた。
雅「、、本当に?」
和「、、口が悪かったのは、自分の気持ちを抑えるためだったんだ、、そうじゃないと、、俺、、」
雅「、、和、、」
和「お前がいないと俺何も出来ないんだ。いつも俺のこと見てくれて、、一番に考えてくれて、、本当に嬉しかった。さっきも気遣ってくれたのも。」
抱きしめる力がどんどんと強くなってきた。