嵐しょーせつ。Part3
第38章 汗
半分走った地点で、疲れが出てペースが落ちてきた。
和「智、先に行っていいよ。」
智「え、いいのか?」
和「うん、俺ゆっくり走るね。」
もう、タイムとか順位とか別にどうだっていいや。
参加することに意味があるもん。
智は、先に行ってしまい俺は自分のペースでゆっくりと走っていた。
男子より先にスタートした女子もいるけどそんなの気にせず走っていたら
和「、、っ、!?」
誰かの足で俺は躓いてしまい、そのまま派手に転んだ。
「、、、キャハハハハっ笑笑ダッサ!笑笑」
「男のくせに鈍臭いのね笑笑」
和「、、んだよ、、」
俺、この女たちに何かした覚えないぞ?
いってー、、、
転んだ時にできた大きなかすり傷。
痛くて痛くてたまらなかった。
「あんたが雅紀くんたちと仲良くしてんのマジでムカつくんだよ。」
「私の雅紀くんに手を出すなっ!お前が邪魔なのよ!!笑笑」
和「なんで、、」
言い返したくても痛くて何もできない。
「そんな足じゃ、もう棄権するしかないわね笑笑さっさと棄権しなさい?笑笑」
女たちは、また走り始めた。
俺は棄権なんてしたくない。
子供だと思うかもしれないけど、雅紀と大事な約束をしてるんだ。
だから、絶対に棄権なんてしたくない。
俺は足を庇い引きずりながらもゴールを目指した。