嵐しょーせつ。Part3
第52章 5人兄弟Ⅱ
雅紀said
たどり着いた先とは、、、
小さい頃からよく来ていた公園。
漫画家になりたい気持ちを誰にも言えなくて悩んでいた時も彼女に振られて悔しくて泣いた時もここに来れば気持ちが落ち着く。
よく乗っていたブランコに腰を下ろし、ゆらゆらと揺れながら考えた。
俺が単行本を出したくない理由。
それは、単行本はファンじゃない限り誰も手に取らない。今、描いてる漫画は漫画雑誌に掲載されてみんなが1番読んでくれる場所。
だから、、、今の感じをこわしたくなかった。
雅「、、はぁ、、」
ため息ばかり吐くなんて俺も年取ったなぁ。
まだ30歳だけどね笑笑
冷えてきた体。
もうそろそろ帰ろうと思ったけど、、動けないまま。
すると突然後ろから頬に温かいものが当たった。
雅「、わぁ、!」
後ろを振り返ると、和也たちがいた。
和「、、もう。遅いよ!」
智「母さんも心配してるぞ。」
雅「、、うん、、、」
翔「お前体弱いんだから風邪引くぞ?」
潤「とりあえず、これ飲め。そしたら話聞くから。」
潤から渡されたココア。
このココア好きなの覚えててくれたんだ、、
雅「、、おいしい、、、」
翔「ふふっ^_^雅紀、それ好きだもんな。」
雅「覚えててくれたんだね、、」
智「まぁな、伊達に兄弟やってねーっつーの。笑笑」
雅「ふふっそれもそうか。」
みんな、ほんとに優しい。
何も聞かず俺から話し始めるまで場を和ませようとしてくれていた。