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嵐しょーせつ。Part3

第81章 フタリのタカラモノ


智「じゃあね?また、明日。」

和「うん。気をつけて^_^」

智の前でちゃんと笑える。感情をうまく出すことができた。

途中駅まで一緒に帰り、方向が違うから改札に入ったらさよなら。

智と別れて、ホームに向かうと、、

?「、、あ、和。」

和「、、っ、!、?」

今日何回目だろ。
何ヶ月もまともに話してない俺たち。

?「、、久々に一緒に帰らない?」

和「、、、」

俺のこと影でコソコソ悪口言ってるくせにこういう時に優しくして誘ってきて、、

ちょっと雅紀の行動にイラッときてしまい、、

和「、、ふざけんな。」

雅「え?」

和「俺はもう雅紀とは話さないし、帰らない。幼馴染に戻らない。さよなら。」

俺は突き放した。
雅紀は俺を見捨てたみたいなものだ。
だから、こっちだって。

初めて雅紀に怒った感情を向け、ホームの端っこまで歩いた。
ちょうどよく電車がきて、そのまま乗り込んだ。

最寄りの駅まで10分。
あっという間に最寄りに着き、家まで早足で帰った。

雅紀に会わないように。

部屋に入り、、、

和「、、ただいま。まーくん。」

俺の“タカラモノ”のクマのぬいぐるみ。
小さいとき雅紀とお互いタカラモノであったぬいぐるみを交換した。雅紀から貰ったこのぬいぐるみは、雅紀の名前からとり、“まーくん”

俺があげたぬいぐるみは、、“ニノちゃん”

お互い大切に持っていようって約束した大切な“タカラモノ”だ。

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