嵐しょーせつ。Part3
第81章 フタリのタカラモノ
そのクマのぬいぐるみをギューっと抱きしめてベットでゴロゴロしていた。
たまに話しかけたりして、俺は心を落ち着かせた。
和「、、ねぇ、“まーくん”。雅紀のことこれでよかったのかな、、冷たすぎたかな、、」
ぬいぐるみに話しかけても返ってこないから意味がないんだけど、、想いをぶつけることはできる。
たくさんぶつけて、心を晴らそうとした。
でもね、、雅紀は今もちゃんとぬいぐるみ持ってんのかな、、俺があげたぬいぐるみ大切にしてくれてるのかな、、
コンコンっ、、
和「、、え、?」
ベランダに続く窓に誰かがノックしてきた。
カーテンをパッと開けると、そこに立っていたのは
和「、、雅紀、」
雅「和、ここ開けてくれない?」
隣からひょいっと来られるぐらいの近さ、!
だから、こうして雅紀は遊びに来る。
雅「開けてー!」
和「、、、」
季節は夏。
雅紀の額には大量の汗が、、、
しぶしぶ中に案内すると、、
雅「、、ふぁー、涼しいぃ〜〜」
ただ涼みに来たのかよ。
なかなか要件を言わない雅紀。
和「、、何か用?」
雅「え?あー、和と久々に遊びたいなって思ってね^_^はい、これ。」
ビニール袋から出してきたコーラ。
雅「ふふっ^_^あとね、、」
雅紀は立ち上がりまたベランダへ向かった。
雅「、、ここ和に縫ってほしいなって、、俺こういうの不器用だから直せない、、」
ベランダから出てきたのは俺があげたぬいぐるみだった。