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嵐しょーせつ。Part3

第92章 生きる



ある日、家に智と共に帰っていたら

一通のメールが届いた。

翔『今どこ?』

和『今帰り道だけど、どうした?』

翔『大変なんだ。早く帰ってきてくれ』


、、なんだろ、
でもいつもあんな冷静な翔がここまで急かすということは本当に大変なんだ。

急いで家に帰ると、、

「、、雅紀。一緒に暮らしましょう?」

雅「、、いや。」

「あなた、そんな身体なのよ?友達に迷惑かけるでしょ。」

リビングから聞こえる女の人の声。

そーっとその中へ入ると、

翔「、、あっ、おかえり。」

和「うん、、なにこの状況。」

潤「はぁ、見ての通り。おばさんが来てんだよ。」

女の人の顔を見ると、、、
俺たちが小学2年の時に身勝手な理由で雅紀を手放した母親だった。

和「、、はぁ?」

智「、、もしかして、?」

潤「そう、そのもしかしてだよ。」

翔と智には雅紀が自分のこと知って欲しくて、この家で暮らす時全部話してたんだ。
俺と潤は幼馴染で、同じ時にこの状況になった時のことを知ってる。

今更何しに来てんだよ、、、

「お願い、お母さん、またあなたと暮らしたいの。寂しい思いさせてしまってごめんね?」

雅「、、、っ、、泣」

あまり見せない雅紀の泣いている顔。
辛い思いして過ごしてきてんのに、、
おばさんは何も知らない。

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