嫉妬狂
第1章 嫉妬狂 上篇
「全部入ったな。イイ子イイ子。無様なメスイキだったもんな。白澤」
汚れた手をティッシュで拭いながら、そのティッシュを脱力する白澤の頭に投げつける。
反論できない白澤はシーツに顔を埋め、肩で息をしていた。
「も・・・・・ゆ、許してぇ・・・・ほ、鬼灯の所には・・・・・行かないからっ・・・・!」
「いや、嘘だね。また、アイツの所行って股開いてんだろ?」
「そ、そんな事・・・・ないっ!」
聞き捨てならない言葉を言われた白澤は反論した。
鬼灯の部屋に行ったことは確かであるが、それは薬を届けに行くため。
春夏秋冬が思う厭らしい事なんて一つもない。
なのにこんな事を言われたら、いくら白澤でも反論したくなる。
だが、これが春夏秋冬の機嫌を更に悪くしてしまった。
「偉そうにお前はしてない?って言い張れるんだな?じゃあ、大勢に見てもらえよ?お前の痴態を?」
「ど、どういう意味・・・・・・・?」
「今からエキスポシティ行くぞ」
「え・・・・?そ、それなら、ず、ズボン履かないと・・・・」
「いらねぇよ。このまんま行くつってんだ。あ、縄だけは縛り直させろよ?」
「は・・・・・・・・・・?」
白澤の顔が蒼白する―――――