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私だけに尽くしてよっ!

第2章 高校2年 春

「は…?」

光梨は、階段を降りていく。

呆然と立ち尽くす希望。


光梨が雨の中、傘も差さずに校門を出ていって、数秒後にチャイムが鳴った。

「希望は、我に返り、光梨のあとを慌てて追っていった。」






「立花光梨!おい!」

「今度はなんだよ。ストーカーみたいについてきやがって。」

「うっ…。それはどうも、すみません。」

「で、なんなの?」

「えっと…ほら、傘。」

そう言って、希望はもう一本の傘を渡す。

「いらない!」

光梨は走り出す。

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