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ジッパー様

第16章 刺激を求めて

 じゃあ今日はなんのために胸を触ったの?
 こんな状態で放置だなんて、ゆっくり休められない……。


 その時、コンコンと扉をノックされる音が響いた。出ると、使用人が「お好きなのをお選びください」と何か袋を渡してきた。


「なに?」


 袋の中身を出すと、いろんな種類の水着が入っていた。


「これって……」

「社長がプールでお待ちです」

「!」


 私はすぐに察した。一番目立たない紺のスクール水着を手に取る。そして使用人に、プールへと案内してもらった。


 ゆっくりしろって言ったのに、やっぱりこうなるんだ……。今度はどんな人なの?
 そう考えると、再び身体が疼いた。


「スクール水着だなんて、何年ぶりだろう……」


 そもそもプールなんて、学生の頃にしか行ってない。水着を着るのも久しぶりだ。




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