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ジッパー様

第17章 なり損ないの末路【セイヤside】

「……」


 ハルカちゃんは糸が切れた人形のようにぐったりしていた。そんなハルカちゃんを男は背面座位の状態で犯している。


「ハルカちゃん! この、よくも……」

「待て、セイヤ」


 男を撃とうとすると、伊崎社長が前に出た。
 男はハルカちゃんを犯すことに夢中になっていて、近づいてくる伊崎社長に気づいていない。


 しかしあと数メートルというところで、腰の動きが止まった。伊崎社長に気づいたようだ。そして怒りを露にして攻撃を仕掛けようとしたが、時すでに遅く、身体の動きを封じられてしまう。


 伊崎社長は全裸のハルカちゃんを抱きかかえると、僕の元に連れてきた。


「セイヤ、頼むぞ」


 腕は四本あるけれど、伊崎社長は伊崎社長のままだった。



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