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ジッパー様

第21章 ジッパー様との出逢い

 黒澤はテラス席に私を座らせると、どこかに行ってしまった。


「……っ……」


 座ると余計にペニスが奥を突く。そしてもう限界だった。気持ちよくて自ら腰を動かすと、私は公衆の面前で達してしまった。


「はあはあっ……」


 きっと黒澤は私の姿をどこからか見てるに違いない。放置して楽しんでいるのだ。


 だから逃げるなら今しかない……。


「……っ……」


 私は意を決して立ち上がった。
 どこまで行けるかわからないけど、早くここから逃げ――。


「シホ、どこへ行くんだい?」

「!」


 見つかった。
 でも私は走り出した。


「シホ!」


 私はテラスから人混みに紛れて走る。でも足がもつれてうまく走れない。


「あっ……!」


 何かに躓いて転びそうになった時、誰かに腕を掴まれた。


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