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朝藤の周りはザワザワしていた







それもそうだろう
朝弱い藤が珍しくちゃんとした登校時間に教室にいたからだ
滅多に見かける事のない藤の姿に周りは興奮していたのだ








そんな事を気にしていないのか気づいていないのか藤は騒がしい中寝てしまった








「ねぇ、君真木君だよね？」
「……ん？…誰、ですか？」








うとうと寝てしまったていた藤に声をかけたのはクラスの委員長だった
眠い目を擦りながら藤はその人を見つめた








「僕は2-Aクラス委員長の柳 和樹(ﾔﾅｷﾞ ｶｽﾞｷ)だよ
よろしくな」
「クラス委員長…？柳君？」
「そう、わからない事があればなんでも僕に聞いて
それと僕の事は和樹でいいよ」
「あ、うん僕も藤でいいよ」
「OK、改めてよろしくな藤」








そう言うと柳は藤の隣の席に座った
それと同時にチャイムが鳴り、藤を見て騒いでいた人達も席についた