異世界転生が出来ると思ったのにポイントが高すぎる
第1章 前編
興奮して思わず万歳し鼻息を荒くしていると静かな声が私の沸騰しかけの頭を冷静にさせる。
「転生先ではお前は犬となり、飼い主に溺愛されるであろう」
「えっ??? ちょ、ちょっと待ってください? 犬? 人間じゃないの?」
「そうだ。異世界転生で溺愛されたいのであろう。お前の希望と条件にあっている」
「希望は確かに合っていますけど……。条件ってなんですか?」
「お前の持つポイントだ。それが反映されている」
「ポイント制か……」
「では、転生させてやろう」
「あっ、ま、待って、やめますやめます」
「そうか」
危ない危ない。犬に転生させられるところだった。
「あの。人間に転生しようと思うとそ、そのポイントどれだけ足りないのでしょうか?」
「今のポイントは150ある。あと150足りない」
「あと倍……」
どうやら転生は可能であるが、100以上で動物、300以上で人間になれるらしい。
「どうやってポイントって貯められるんですか?」
「これは『徳』だ。それを増やせばおのずとポイントに変換されるだろう」
「『徳』……」
徳ってなんだ?どうやって徳って増えるの?
「あ、あの、徳を増やしてきたら人間で転生させてもらえますか?」
「うむ。よいだろう。またこの逢魔が時に来るがよい。さらば」
一瞬で神様は消えて、私はぽつんと暗闇の神社にいた。急いで帰らなきゃ。とにかく帰って徳についてググらなきゃ。私は転げるように階段を下りて急ぎ足で帰宅した。
「転生先ではお前は犬となり、飼い主に溺愛されるであろう」
「えっ??? ちょ、ちょっと待ってください? 犬? 人間じゃないの?」
「そうだ。異世界転生で溺愛されたいのであろう。お前の希望と条件にあっている」
「希望は確かに合っていますけど……。条件ってなんですか?」
「お前の持つポイントだ。それが反映されている」
「ポイント制か……」
「では、転生させてやろう」
「あっ、ま、待って、やめますやめます」
「そうか」
危ない危ない。犬に転生させられるところだった。
「あの。人間に転生しようと思うとそ、そのポイントどれだけ足りないのでしょうか?」
「今のポイントは150ある。あと150足りない」
「あと倍……」
どうやら転生は可能であるが、100以上で動物、300以上で人間になれるらしい。
「どうやってポイントって貯められるんですか?」
「これは『徳』だ。それを増やせばおのずとポイントに変換されるだろう」
「『徳』……」
徳ってなんだ?どうやって徳って増えるの?
「あ、あの、徳を増やしてきたら人間で転生させてもらえますか?」
「うむ。よいだろう。またこの逢魔が時に来るがよい。さらば」
一瞬で神様は消えて、私はぽつんと暗闇の神社にいた。急いで帰らなきゃ。とにかく帰って徳についてググらなきゃ。私は転げるように階段を下りて急ぎ足で帰宅した。