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花音学園水泳部~Remake Of Story~

第3章 ~亀裂と和解から生まれる愛の告白~

「夏海先輩!」

俺は立ち止まり、先輩の両肩を掴んで自分の方に振り向かせようとする。

「先輩、お願いだからこっちを向いて下さいよ!」

「好文君、声が大きいよ…。」

俯いたまま答える夏海先輩の一言に、俺は周囲を見回すと人が居ない事を確認した。

「夏海先輩、ハッキリ言って下さい!
嫌だったら嫌って、傷ついたなら傷ついたって!
俺、許してもらえるまでちゃんと謝りますから!」

「だから、怒ってないし好文君が謝る必要ないんだよ!」

「ッ!?」

俺の顔を見ながら怒鳴ったあと、直ぐに顔を俯く夏海先輩。

「怒ってないなら、何で俺の顔をちゃんと見てくれないんすか?」

「……。」

「先輩、黙ってないで何とか―――――」

「おーい、好文!
夏海せんぱ~い!」

「登校中に水泳部4人全員、揃うなんて初めてだ~♪」

後方から、照明と光輝が笑顔で俺達の方へ歩いて来る。

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