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花音学園水泳部~Remake Of Story~

第3章 ~亀裂と和解から生まれる愛の告白~

涙が次から次へと零れ落ち続け、自分の力じゃ止められなくなっていた。

「好文君…。
悪いんだけど、気持ちの整理をしてからちゃんと考えて返事したいから…。」

「わかりました
ちゃんと返事待ちますから、今までどおり普通でいて下さいね?」

「うん
ゴメン、ちょっと顔を洗って来る」

僕は、プールサイドへ上がって顔を洗いに駆け出す。

―好文視点―

「良かった、フラれなくて…。」

いや、まだわからない…。

ひょっとしたら、次に返事を聞く時にフラれるかもしれない…。

可能性低いけど、もしかしてOKしてくれるかもしれない…。

ほんの1~2分が経ち、先輩が戻って来る。

「お待たせ!
作業の続きしよっか!」

「はい!」

良かった、もういつもの笑顔が似合う夏海先輩だ。

俺と夏海先輩は、プール掃除の作業に戻った。

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