甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜
第7章 初めての夜
初めてのセックス…。
それなのに、相手はヴァンパイア…。
私は大丈夫なのかな…?
どう考えても普通のセックスなんて出来るはずがない…。
それでもやっぱり、紫艶がいい。
紫艶の冷たい唇や、鋭い牙の感触を思い出しながら、私は自分の首筋を指先でなぞった。
あの瞬間の甘い痺れを思い出しながら、私はシャワーの蛇口をしめた。
シャワーを終えた体は、冷える事なく熱くなっていく。
そう…
紫艶に抱かれる事を期待して体は、より一層熱くなる一方だった。
私は、覚悟を決めてバスルームを出て、紫艶が待つ部屋に入っていった。