完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第5章 完璧引っ越しと憂鬱な初夜
財前さんはきっちり20分後に現れた――――…
曽根の自家用の車たが…財前さんが運転手してきた…
スーツ姿にガッチリ七三わけの執事バリの世話役…財前に庶民の私はビビってしまった
「始めまして、財前ともうします」
「はい…神谷 雷華と申します…」
「さ、ライカ行こうか――――…」
一応、仕事モードの私はきっちりスーツに着替え財前さんが運転する車の後部座席へと乗り込んだ…
…曽根には一旦自宅へ帰ってもらう予定たから、ヨレヨレの姿でも全然問題なしだ…
しかし、変態モードでない曽根は…
シワシワのスーツのくせに姿がアンニュイな感じになり色っぽく…朝のゴミ捨てに来た主婦達を無駄に魅了していた…
アパートから車までのこの、近距離で…何人惚れさせれば気がすむんだよ…