完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第5章 完璧引っ越しと憂鬱な初夜
二人でエレベーターに乗り…最上階に向かう――――…が…
曽根が私の背中から抱きついて離れない――――…
「あの…重いんですけど…」
「///へへへ…安心したら…つい」
“つい”って――――…
喜びを体で表現する大型の犬に覆い被さられているみたいで…重い
「ライカァ///ライカァ~…好きです、好き」
「///わ…分かりましたから!離れてください!」
「う~~~~~…離れたくないです」
ムカついて来ました…
――――つい…睨んでしまう…
「///ハッ…ハゥ!ラ…ライカァ~…」
――――あちゃ~…
「///今日は…我慢しようと…思ったのにぃ~…」
「なら、我慢しろ!大人だろ!――――昨日の今日でお互い疲れてるんだから!」
「分かってます!///分かってますが…ライカァのその目…反則過ぎます!」
「――――知るか!」
エレベーターが最上階に止り扉が開いた瞬間に私は、曽根を置き去りに自分の部屋へと猛ダッシュを決め込む!
「///アッ!!ライカァ~~~~~~…」
遠くから…曽根の泣き叫びが聞こえるが――――…
無視である!!