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完璧な駄犬と憂鬱な秘書

第8章 完璧な誕生日と憂鬱なプレゼント


「あっ、そうなんですか…ですよね――――…申し訳なかったか、では日を改めてお食事にでも誘いますよ」



役員は私の言葉に少し納得し、曽根を見て微笑むと「誰か大切な方とお過ごしになるのかな?」と、何を想像しているのか丸分かりの顔で去っていった



「///ラ――――…神谷…さん…」



「社長――――…後の事はこちらで処理しておきますので、ご帰宅しても構いませんよ?下に車も準備しておりますので」



私はテーブルに散らばる資料を若月さんと馬場さんと片付けに入る



「――――あっ…ぇ~?神谷…さん?」





「はい?――――あ、必要備考はご自宅のパソコンにメールしておきますので…ご安心を」




曽根の動揺する顔を私は見もせずに、そう告げると――――…



曽根は「ん?あっ!――――う助かるよ」と、会議室を出ていった




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