
完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第8章 完璧な誕生日と憂鬱なプレゼント
「やっぱり…神谷さんって凄いですよね…」
若月が私の対応にそう言うと、馬場を見た
すると、馬場も「うんうん!」と頭を上下に揺らす
「///あの二癖も三癖もある役員たちにビシッと言うことが出来たり…曽根社長に対してもフォローバッチリじゃないですか!?」
フォローって――――…曽根の場合はそうじゃない気がするけど…
傍から見たら…そう見えるのだろう
「そ、そうかな?…ただ…言いたいことちゃんと言わないと、自分の仕事が増えたりして…損するって――――…分かってるから…」
何度も、言いたいことを飲み込んで――――…損をしてきたのだ…
仕事関係でも…私生活でも――――…
