
完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第8章 完璧な誕生日と憂鬱なプレゼント
会議室を片付け、社長室に向かう
曽根は私の言った意味が分かっただろうか?
基本頭のいい曽根だ…大丈夫かとは思うが――――…
社長室で待っていたら…ガッカリである
だが――――…社長室に曽根の姿はなかった
「良かった――――…」
少しホッとした…私の意図を汲み取る能力があるバカ犬で助かる
それを考えると…元カレは…
汲み取る力が欠けていた気がしてきた
「あ…また、元カレの事考えてた――――…」
――――…結構…好きだったんだ……私…元カレの事…
フラれて…時間かたち――――…自分の気持ちに少しだけ気がついた気がした
