
完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第8章 完璧な誕生日と憂鬱なプレゼント
マンションに着くと…
財前さんが迎えてくれた――――…
「神谷さんお帰りなさいませ。言われた通りの事はしておきました」
「ありがとうございます!大変でしたか?」
財前はフッと鼻で笑うと「全然」と、涼しい顔を見せた
「あんな、サプライズしたら純弥さんが調子に乗るだけですよ?」
財前はサラッと冷たい事を言う――――…
「大丈夫です!今日だけですから…誕生日ぐらい…調子にのせて…笑い者にしてやりますよ」
「そうですか――――…お手柔らかに…」
絶対…そう思っていない財前の心ない台詞に笑ってしまう
