
完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第8章 完璧な誕生日と憂鬱なプレゼント
私は扉の前で深呼吸をし――――…
ノックをした
――――コンコン…
「…は、はい…」
曽根の声…
「失礼します、入ります」
私は、声の主に扉を開け入るための許可をとる
「///は…はい!入ってください!!」
声がワントーン高い…興奮したのか…嬉しそうな声が返ってくる
「失礼します」
私は曽根の部屋の扉を開けた――――…
「いい子にして、待ってましたか?」
「///は、はい!!」
目の前には――――…全裸で正座をする曽根の姿があった
「“命令その1、ご主人様が帰るまで自室にて全裸になり正座で待っていること”
いい子ね、ちゃんと守ってた――――…」
曽根は私の顔を見たとたんに、パッと顔を明るくさせ喜びを笑顔で表現した――――…
「///ライカァ…ライカァ…///もう…待っている間…幸せでした!」
は?幸せ?…不安じゃなかったのか?
「幸せ?不安じゃなく?」
曽根は幸せそうにニコニコしている
「――――…ライカは絶対…来てくるって信じていましたし…
それに、メールでの命令の数々…もう、なんどイッちゃいそうになったことか!我慢するの――――…大変でした」
「――――…我慢って、メールで?相当な変態ですね…」
私は呆れながら腕を組む
「///さぁ、ライカァ…次の命令は!?」
