
完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第8章 完璧な誕生日と憂鬱なプレゼント
「///あっん!――――ごめんなさい…」
絶対にごめんなさいって思ってないよな?“あん”って、言ってたし…
私は足にすがり付く曽根の綺麗な背中をそっと撫でた
「///ハッん……ライカァ…」
「何をされても――――…私を愛するんですよね?こんな…事をされても?」
私は、焦らすようにポケットから細い鎖を取り出した…
ジャラジャラと大袈裟な音が出ない…これもまた、私のオーダーメイドである
「さ、首輪には鎖がセットですよね?これを着けて――――…私の部屋まで…犬らしくついて来れますか?」
目の前に出された鎖に、曽根は驚きの表情と歓喜の涙を流す――――…
「///ラ…ライカァ…ライカァ~…嬉しすぎて…オシッコ…漏らしそう」
「嬉ションって…本当に犬に成り下がりますか?」
「///ライカのためなら、犬にもミジンコにもなれます!」
――――ミジンコって…
ミリ単位のヤツをどうやって愛すればいいのよ…
まったく…
