
完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第8章 完璧な誕生日と憂鬱なプレゼント
曽根の首輪に細い鎖を繋げ――――…クイッと引っ張る
すると、四つん這いになった曽根が私の横にピタリと寄り添い…歩き出す
本当に犬を散歩させている気分になるから…不思議である
小型犬とかなら室内で飼ってもいいかなぁ…とか、思ったが…
人間を四つん這いにさせてい散歩させている時点で…
犬なんか飼う資格はない気がしてきた
「――――…はぁ…私、なにやってんだろぅ」
「///ライカァ…」
隣を歩く曽根が、私の呟きに寂しそうな顔をする…
「――――…なら、その性癖を直してくださいよ」
曽根は、私の足に頬を寄せ…「無理です」
と、サラッと言った
「なら、そんな顔をしないでください!腹立つ!」
「///あっん♪」
――――“あん”…って、その姿なら“ワン”だろ~が!
