
完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第3章 完璧な仕事と憂鬱なプライベート
「社長、この後皆さんで会場に向かうそうなので…我々もすぐに向かいます…では、後程」
「ありがとうございます!お待ちしています!」
若い社員たちは深々と頭を下げると会議室を出ていった
「さ、社長も出る準備――――…してください」
とことん曽根の存在を無視した私の態度は秘書らしからぬものだろう…
だが、イラッとしたのだ…
丸井さんの時といい……今といい――――…
なんでしょう…この――――…なんとも言えぬイラッと感は…
ま――――…家に帰ってビールでも飲めばど~でも良くなりそうなので…
私は、ニッコリ微笑みながら資料を手に持ち会議室を曽根と一緒に出た
