
貴方がいつもそこに居てくれたから…
第6章 四
しおりさんの頭を撫でた成瀬さんに、驚いた顔したのもやっぱりしおりさんで。
すぐに赤い顔して俯いてしまった。
大野「ふふ♪…領。ちゃんと、言ってやれよ。いつまでも勿体ぶってないで」
成瀬「…別に……勿体ぶってねぇけど///」
櫻井「成瀬さん可愛いじゃないですか♪…見届けますよ?俺らが♪」
二人にそう言われて顔を赤くする成瀬さんもまた、お酒の所為なのかいつもと全然雰囲気が違う。
大野さんと少し似てるって思ってたけど、大野さんより照れ屋なのかもしれない。
相葉「えー♪ちょっと!これって告白……痛ぇ!和くん!痛いってば!」
「もう本当、少し黙っててください」
台無しになりそうで、また相葉さんを叩いてしまった僕。
やっぱり大野さんたちが声を上げて笑った。
ポカンとするしおりさん。
成瀬さんはふわりと微笑むと、しおりさんに向き合い優しく頭を撫でた。
成瀬「…いつもありがとう。…これからも、俺を支えてほしい」
咲田「…え?…は、はい///」
成瀬「…俺、しおりさんが好きだから…///」
咲田「え///!?」
成瀬「……これからは、仕事も含め……傍に居てほしい///」
咲田「……///」
照れ臭そうにこめかみを掻きながら伝えた成瀬さんの想い。
何だか物凄くドキドキする。
人の告白をこんな間近で見届けるなんて生まれて初めてだった。
無言のしおりさんが、俯いてしまって。
僕は更にドキドキした。
多分、僕なんかよりも遥かに成瀬さんの方がドキドキしてるはず。
大野さんたちは穏やかで優しく見つめてた。
咲田「あ、あの///……私なんかで///………いいんですか///?」
成瀬「…なんかって言うなって言ってるだろ。…しおりさんに居てほしいんだよ///」
咲田「ありがとうございます///……よ、ろしく…お願いします///」
真っ赤な顔のしおりさんが凄く可愛いかった。
物凄くホッとして、全身から力が抜けた。
相葉さんが両手を上げて喜んで、大野さんたちも小さく拍手してる。
大野「良かったな?領。…しおりさん、領の事よろしくお願いしますね?」
咲田「あ、えっと///………私の、方こそ///……ですよ///」
櫻井「あはは(笑)真っ赤だな♪可愛いよ(笑)」
そんな幸せな空間に立ち合えた事が嬉しくて。
僕まで幸せな気分になって、ずっと笑ってた。
