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好きにさせて

第13章 不通



茜が風呂に入ると
俺は
茜が持ってきた
小夜の残り物を食べながら
酒を飲み

今日は
髪を乾かしてやろう
とか考える

髪が乾いたら
そのまま抱きしめて
茜のパジャマは
触り放題

もちろん
その中も。


あ!せや!
風呂に入って
すぐにやらしい事する時
茜はいつもより
ほんのちょっとだけ
大胆になるんや

楽しみやなぁ…

今日は
久しぶりやし!


「尚〜」

「なんやー」

「ドライヤーが見当たらないんだけど」

「俺持ってんでー」

「え?」


茜が
風呂から出てくると
俺はソファに座ったまま
ドライヤーを見せて
茜に手招きをした


「俺が乾かしたるから
ここ座れや」


「い、いいよ、自分で」


「俺がしてみたいんや。
ええやろ?」


「仕方…ないなぁ」


茜は
ちょっと戸惑いながらも
しつこく抵抗することもなく
俺の言う通り
俺が座ってるソファの
前に腰を下ろした


「やってみたかったんや」


茜を足で挟むようにして
俺はソファに座り
茜の髪に
風をあてる


「したこと…ないの?」


「無いなぁ。
理由は分からへんけど
やったことなかったわ。
せやから
やり方がようわからへん(笑)
熱ないか?」



「大丈夫、上手だよ?
なんだか嬉しいなぁ…」



「ん?なにが?」



「はじめてとか」



そう言うと
茜は
膝を抱えた


あー残念

そう言うた時の顔
見たかったー

と思うたけど
俺に背中を向けたままの茜は
今、どんな顔してんねやろ

そう想像するだけで
俺はなんや
幸せな気分になっていた

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