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桜花楼の恋

第8章 明かされた正体

横「ってことは俺が2人目ということになる、フッ」



だから?



横「なら今宵はたっぷりとその違いを味合わせてあげよう、この身体に ニヤッ」

北「ビクッ」



とたん顎に手を置かれ俺は思わず顔を背けてしまい、が…



横「心配しなくても接吻はしない惚れた相手にしか唇は許さないのが郭での決まり事くらいは俺でも知っている」



礼儀は、弁えているとでも言いたいわけ。



横「しかし他は何をしても構わないと」



そう言うと、おもむろにその手が胸の中へ滑り込み。



横「そうだろ?ニッ」

北「くっ、あぁ」

横「けど困ったことに俺は男というものを抱いたことがなくてさ」

北「はっ?」

横「ってことで教えて欲しいんだけど、この後どうしたらいいわけ?ニコッ」



なんだ、こいつ?



横「ただ胸に手を入れているだけじゃ意味ないし」



いったい何を考えていやがる?



横「言わなきゃ分からないじゃん、それともこうすればいいとでも」

北「ビクン」



するとツツーッと輪を描くように肌の上を指がなぞり身体中に悪寒が走り抜けた。

その瞬間━



北「くっ、グイッ」



俺は、咄嗟に腕を伸ばし拒むような態度を取ってしまい。



横「違うの?じゃあ」



が、更に横尾って侍は裾をたくし上げ太股にも同じようなことをして来やがってよ。




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