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桜花楼の恋

第8章 明かされた正体

・二階堂side

わったーは、ミツに言ったんだ俺に抱かれたくないなら必死で抵抗してみせろと。



北「おかしな事を言うやつだな」



それで自分が負けたら今夜は何もせず帰ってやるって、一体どういうつもり?



河「楽しんでいるのか?」

塚「遊び感覚ってこと」

五「そういう奴には見えないけどな」

千「でも宏光が勝ったらなんでも言うことを聞いてくれるんだろ」

河「そんなに上手く行くわけないじゃん」

五「だいいち北山が、そう簡単に自分の本心を会ったばかりの奴に言うわけないし」

塚「こりゃ絶対なにか企んでるに決まっている」

戸「‥‥‥」



俺も、そう思う。

わったーが理由もなくミツにあんな事をするわけないから。



横「よし、じゃ行くよ」



すると、まるで宣戦攻撃を仕掛けるかのように。

その身体を後ろから抱きしめ胸に手を差し込んで。



北「くっ」



ミツが慌てて拒んだら今度は、もう片方の手を素早く太股に触れ。



北「つあっ」

横「どうしたの?隙だらけじゃん」

北「んなことね、クッ」



次に首筋へ唇を寄せ。

えっ!?ちょ待って、それはマズいって。



北「や…め‥んなのズルいってば」

横「どこが?俺は客なんだし、お前の身体をどうしようと文句は言えないはずだよ」

北「ちっ…結局は‥する気なんじゃん、キッ」

横「そう思うなら、それでもいい」

北「‥‥っ」

横「ほら喋ってる暇はないと思うけどな、クスッ」



グイッ!



北「なっ」

横「大丈夫?お前、こんなにいとも簡単に股を開かされてしまい」

北「くっアホらしくて付き合ってられないわ」

横「んっ?」

北「勝手にすりゃいいだろもう、クッ」

横「ふーん、そう」



なっ、諦めてしまうのかよ。



横「だったら遠慮なくやらせて貰うけど本当にいいんだね」

北「‥‥っ」



が、次の瞬間!

自分を押し倒そうとした、わったーをミツは思いっきり突き飛ばし。



横「ふっ、そうじゃなきゃ面白くはない、グイッ」



引き寄せれば━



北「んやだ」

横「やっとマジで逆らう気になったと見える、それともあれは俺を油断させる為の芝居だったのかな」

北「どっちでもない」



離れようと足掻き始め。



河「あいつ」

塚「本気で抵抗してない」



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