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深澤「あれ新しい子Jr.？なんか千賀くんに似てない」

千「俺は千賀だ」

深澤「同じ名前か、なるほど」

横「違うでしょ」

玉「バカ？お前」

深澤「えぇーっ」



気がつくと周りには誰もいなく何だか賑やかな音が聞こえ。

なんだろう…

引きつけられるように這って行ったら、後ろが閉まったみたいな気配を感じ振り返ると。



千「なっ、なんだこりゃ」



閉じこめられちゃったじゃんよ。



千「うえっ、助けて宮田」



ガタン！



千「ひっ、動いてる」



もう身体は震え、怖くて堪らず。



千「うわあぁーっ」



叫んだ瞬間に目の前の視界が開け。



宮「小さい千ちゃん？」

千「みっ‥宮…田」



いつもと格好は違う髪型だっておかしい、でも。



千「宮田あぁ、ギュッ」

宮「どうしたの」

千「うあっ…ﾋｸｯ‥うぅ」



間違いなく宮田だ。



北「なんかあった」

宮「う、うん」



あれ？この声もしかして。



北「誰、このちっこいの」

千「宏光、郭から出られたのか」

北「んっ？」



なわけないよな。



二「なに」

藤「どうかした」



へっ？ガヤさんだよね隣にいるのは。



千「かっ、髪の毛が黄色おぉーっ」

二「えっ」

藤「ニカお前を見て怯えてるよ」



ニカ？



千「嘘だニカはこんなんじゃねぇもん」

二「はっ？」



まやかしだ！きっと、そのとき。



千「なに騒いでるんだ」

玉「あっ、さっきの千賀もどき」

横「だれ泣かせたの」



俺…



千「うぉー１３才くらいの自分みたい」

北「そう言えば似てる」

藤「いやそっくりだよ」

玉「ほんと」



７人全員に覗き込まれ、なに!?そんなに見るなってば。



千「うっわあぁーっ」

宮「千ちゃん、どうしたの」

北「起きろ千賀」



ハッと我に返ったら布団の中で、両脇から宮田と宏光が心配そうに覗き込んでいたんだ

かっ、帰って来れた…



千「宮田あぁーっ」

宮「怖い夢でも見たん」



自分が見た世界は果たして夢だったのか？まやかしだったのかは俺には分からなかったけど。

暫くは井戸に近づかなかったのは言うまでもない、そんな不思議な出来事だった。

まるで、もう１つの違う世界へ行ってしまったような。