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桜花楼の恋

第28章 番外編→第11章以降の話しになります

・河合side

健永とふざけて、井戸へ落ちてしまった俺は。

ピチャ!



河「うえっ、真っ暗つうかどこも痛くないし」



結構、深いはずなんだけどな。

そう思いつつ、手探りで周辺を探ると。

んっ、穴?それも人が1人通れそうな、やった!もしかして抜け道かもしれない。

よし、頭からなんとか中へと入り込み前へとにかくひたすら前へ突き進んで行き。

そしたら、暫くすると小さな明かりが見えてよ。

出口だぁー



河「よっしゃあぁ」



ゴボッ、ゴボゴボッ!

が、その中へ頭を突っ込んだ次の瞬間!

ぐえぇーっ、息が出来ねぇ…

何故だか、湯でいっぱいで俺は足掻きながら上へ上へと目指し。

ゴボッ、抜けたぁー



河「…ぷっ‥はぁ…ふぅ‥助かった」

福「わっ、若あぁーっ」

河「んっ?」



と、なんでだかそこは自分ちの風呂場でよ。



福「どどど、どこから現れたのですか!?」

河「あれ?」



ブクッ、ブクブク!



福「わわわっ、湯が抜けてく底にこんな大きな穴が」



あぁーははっ、なんで?

つうか…はっ、トッツー、俺トッツーと一緒にいたんじゃん。

で、小便をしたくなり済ませて井戸で手を洗ってたら健永が来てよ。

どうして、自分ちへ帰って来てるんだわ?



福「若旦那、この風呂どうなさるおつもりですか」

河「それどころじゃねぇトッツーだ」



ダダダッ!



福「お逃げになるのですか若あぁーっ」



悪い、任せた福ちゃん。

世の中、不思議な事があるもんだ。

こんな話し誰も信じないだろうけど、ハハッ

そう思いつつ、俺は桜花楼へと急ぐ。

そして同じころ健永がおかしな目に遭っていた事を知ったのは、その数日後のことだった。

妙な話し、フッ




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