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蜜蜂オヤジ。

第27章 イブの夜…。甘い夜…。

カケルの枕元に
大井谷翔平のサインボールと
メッセージDVDをそっとおいてリビングに戻ると

『お父さん… 本当にありがとうございます!今までのクリスマスに、薫さんがこんなにもプレゼントを用意するためにバタバタしてくれたことなかったから… 私…嬉しかった』
と桜さんは
頭をペコリとさげた。

薫るのやつは
桜さんにクリスマスのプレゼントも
丸投げしておったのか…

そういう俺も
昔はそうだったかな…
志帆が
『お父さん、子供たちのクリスマスプレゼントだけど…』
『アア…そんなことはお前に任せるよ』
なんて
志帆の言葉を最後まで聞いてあげずに
丸投げしていたっけなぁ…

せめてのあの頃の
罪ほろぼしにもなれたかな…

そう思って
俺は少し苦笑いした

そんな俺に
桜さんは近づいてきて
俺の胸にもたれ掛かった…

『お父さんとの毎日がずっと続いたらいいのになぁ… …サンタさんにそんなお願いしたいなぁ…』
俺の胸にもたれ掛かりながら
桜さんは俺を見上げて
そっと瞳を閉じた
長いまつげが素敵だ…

俺はそっと
桜さんの濡れた唇にキスをした…

キスのあと
桜さんは俺を見つめて…
『もっと…キスして…』と
微笑みながら囁く

俺はもう一度
桜さんの唇を味わった…。

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