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「信長さん、そろそろ慣れた？」

「うん、大分慣れたかな」

この人は、犬尾大喜(いぬおだいき)君。

俺よりも、１つ下の社員の先輩で新人の時の教育係。

「おっ、緋絽(ひろさん)
今日は、思ってたより早く仕事終わりそうかもだって」

もう１人の先輩でアルバイトの、俺より３下の空上朝陽(そらうえあさひ)君はスマホの画面を見て嬉しそうにしている。

「やった～♪
帰りに、迎えに来てもらえる～♪」

「朝陽、良かったじゃん！」

「朝陽君、良かったね」

この２人に対して、最初は苗字でさん付けと敬語で接していた。

年齢は、俺の方が上だけど仕事では２人の方が先輩だから。

大喜君と朝陽君も、最初は俺の事を苗字でさん付けと敬語で接してくれていたんだ。

だけど、年齢が近いのと仕事では大喜君と朝陽君の方が先輩。

年齢は、俺の方が上で半々って事で途中からは、お互いに名前呼びとタメ口で話そうって事になった。