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ダメビト図鑑

第3章 コレクション02 アベちゃん~最初のお客さん

男は
口の回りをベトベトにしながら
イオリを見つめて…

『あ… 俺はアベっていうよ。アベちゃんって読んでいいよ』
と初めて
人懐っこい笑顔でイオリに答えた。


『ねえ。時間はたっぷりあるからシャワー浴びましょ。』
イオリは
アベにそう囁きながら
態勢を入れかえて
アベに唇を重ねた…

絡まる舌と舌…。

イオリにとっては
間をあけて
アベをシャワーに誘う
きっかけを作ったつもりだったのだが…

そのキスが
かえってアベの性欲に火を着けてしまった…!


ハァハァハァハァハァ…

たまんねぇ!
このキスたまんねぇ……!!

イオリの柔らかな唇にとろけるような舌が
絡み付いてくる…

クチュ…クチュ…クチュクチュ…

俺の唾と
このサオリちゃんの唾が
お互いの舌の絡み合いを通じて
互いの口のなかで混ざりあってる…
しかも
サオリちゃんの長い黒髪の甘い香りが
た、タ、タマ、タマンネェ……!!!


アベはこのサオリなる
デビューしたばかりのなにも知らない
新人の人妻デリヘル嬢なら…
流れ次第で
本番まで持ち込めるのではないか…?

そんなヨコシマな思いに
サオリからのキスで
支配されていった…。

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