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好きな人が1人から2人に!

第3章 ~何かが芽生える感情~

ロークは、僕の両肩に手を置いて笑顔になる。

「奥様は、会社と働く社員達に我々執事やメイド達、息子のあなたを支えるために頑張っているのですよ」

「でも、やっぱり両親が居てる子供を見ると…。」

「泉坊ちゃまには、俺や他の執事やメイド達がいます」

僕の頭を、優しく撫でるローク。

「実の親には劣るでしょうけど、俺や他の執事やメイド達にとっても泉坊ちゃまは家族です」

「ローク…。」

ロークの言葉が、一語一句に暖かさと優しさがこもっていた。

「それに、身分は違いますが…。
俺は泉坊ちゃまの事を、主人と同時に本当の弟のように思ってるんですよ?
それだけじゃ、足りませんか?」

「ううん、そんな事ないよ!
僕も、ロークの事は本当の兄のように慕ってるから!」

そうだよね…。

お母さんは、みんなを支えるために頑張ってるんだ…。

寂しいけど、弱音吐いてちゃ駄目だよね…。

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