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好きな人が1人から2人に!

第3章 ~何かが芽生える感情~

「おい、富崎桜妃の息子の富崎泉だな!」

「え?」

道路側を見ると、一台の車の中から1人のスーツ姿の中年の男性が出て来る。

「どなたですか?」

男性に質問すると、車の中から4人の厳つい男性達が出て来た。

「泉坊ちゃま、お下がり下さい」

皇人に言われ、後ろに少し下がる。

すると、皇人と佳乃と奏が少し前へ出た。

「俺は、富崎桜妃の会社と同じくBLに関する事業を展開してる、会社の社長だ」

「名前は、悪岡悪蔵(あくおかあくぞう)ですね…。」

佳乃が、悪岡悪蔵を見ながら口を開く。

「おぉ、姉ちゃん
俺の事、知ってんのか」

「腐男子腐女子の間じゃ、あなたと会社の事を知らない者はいませんよ」

奏も、悪岡悪蔵に向かって口を開いた。

「いったい、何か御用ですか?」

皇人が、悪岡悪蔵に聞く。

「用は、富崎泉にある」

「僕にですか?」

いったい、何の用なんだ?

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