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好きな人が1人から2人に!

第3章 ~何かが芽生える感情~

その時、悪岡悪蔵の車の後方から2台の車が、こっちへ向かって来る。

2台の車が、悪岡悪蔵の車の近くに停車してそれぞれ中から、5人ずつ厳つい男性達が出て来た。

「自分の息子が誘拐されて、辱めや痛い思いを受けたと知ったら事業から手を引くだろうな」

「なッ…!」

流石に、状況なだけに奴が本気って事が、雰囲気だけでわかる…。

「泉坊ちゃま!
ロークさんに連絡を!」

「わかった!」

僕がスマホを取り出すのと同時に、皇人が構える。

「もしもし、ローク!」

「お前ら!
富崎泉を捕まえろ!」

厳つい男性達は、悪岡悪蔵の命令で僕達に向かって駆け出して来た。

厳つい男性達の人数は、14人。

「はあああああ!」

「ぐあッ…!」

皇人の上段回し蹴りが、1人の厳つい男性の頭部にヒットしてその厳つい男性は、その場に倒れる。

「野郎!」

「せいあッ!」

「ぐぇッ…!」

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