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好きな人が1人から2人に!

第3章 ~何かが芽生える感情~

「……?」

あれ?

何、今の…?

僕を守る為に、戦ってくれている龍一君の姿を見て、キュンッてなって心が温かくなってる…。

それから、厳つい男達は皇人達と龍一君によって、全員倒す事が出来たその時。

「動くなぁあアアア!!」

「うわっ…!」

「泉!」

いつの間にか、僕の背後に回り込んでいた悪岡悪蔵に捕まってしまい、顔の近くにナイフを向けられてしまう。

「泉坊ちゃま!!」

皇人が叫ぶ。

「動くなよ、コイツは借りて行くぞ」

「卑怯よ!」

「坊ちゃまを離しなさいよ!」

佳乃と奏が、悪岡悪蔵に抗議するがこの男は聞く耳を持たない。

「一歩でも動くと、コイツの命がねえぞ」

「その貪欲に汚れた手で、泉坊ちゃまに触るな!」

「ぐぉッ…!?」

突然、悪岡悪蔵が呻き声を上げて拘束が緩み、僕は急いで龍一君のそばに行く。

「泉、大丈夫か?」

「うん、ありがとう」

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