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好きな人が1人から2人に!

第3章 ~何かが芽生える感情~

こうして、龍一君を連れて僕達は富崎邸へ向かって歩き出し、アメニイトへの買い物は中止となった。

◇富崎邸の前◇

「へぇ~…。
本当に、金持ちの坊ちゃんなんだな…。」

富崎邸の前に着き、龍一君は驚いている。

◇富崎邸・庭◇

「泉坊ちゃま、お帰りなさい」

「喜庭さん、ただいま」

「泉坊ちゃま、ロークさん
僕達は、先に入って制服に着替えて来ますね」

皇人は、佳乃と奏と一緒に先に富崎邸の中へ入って行く。

入れ替わるように中から、じいやが出て来た。

「泉坊ちゃま、ご無事で何よりです
ローク、ご苦労様」

「じいや、心配かけてゴメン」

「執事長、ただいま帰りました」

「おや、そちらが泉坊ちゃまのご学友の方ですか?」

じいやが、龍一君を見ながら言う。

「うん、そうだよ」

僕の返事後に、じいやにお辞儀をする龍一君。

「そうでしたか
ようこそ、富崎邸へ」

じいやが富崎邸の扉を開け、僕とロークと龍一君は中へ入った。

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