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僕ら× 1st.

第5章 伊織の婚約者 --Shu

***

日曜日。
音楽室デートに浮かれるアルを自宅に置いて、俺は彼女とベッドの上。
今日は、俺の心を伝える日…。

「ずいぶんうまくなった」

痛くはなくなったってことだけど。

「んっ。なのに、イかないよね?どして?」

いや、何ていうかさ。
してほしいことはあるけど、そんな細けぇ指示を何度もだすのも情緒ねぇだろ?
がんばってくれてるのはわかるから、それでいっかなって。

「んー。でも、お前の彼氏なら喜ぶと思うよ?」

「自信をつけさせてよ?」

自信なんてなくてもいいんじゃねぇか?
"フェラ、得意なのっ"って挑まれても、引くぞ?

「イかそうとすんじゃなくてさ、楽しめよ。そこにこだわんな」

「楽しんではいるよ?柊君の、ツルツルしてて、おいしい」

俺の液体がにじむ先っぽを、ペロペロと舐める。

「…俺のより好きな男のがおいしいと思うよ?」

「んっ。私、柊君のこと好き。本気でつきあいたい」

咥えながら告白されたのは、初めてだった。
そうだよ。
俺たちは、こんな関係でしか成りたたねぇんだ。

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