
僕ら× 1st.
第6章 卒業まで --Ar,Mkt
***
火曜日、晴れて昼間のひざしは暖かかった。
遅れてやって来た彼女は、音楽室のドアの前で待つあいだに俺が軽く読んでいた本に興味を示し、横から覗きこんで真剣に読みだす。
「進数っておもしろいですね!私、円周率を10から12進数にするとキレイな音楽になるって聞いたことがあるんです」
「12進数?」
音楽室に入ったあと、俺はわかりやすいように12進数の"0からB"までの表をノートに書いていく。
彼女は「うんうん」とうなずきながら聞いてくれる。
「あれ?でもピアノって7進数じゃね?オクターブだろ?」
「ふふ。先パイ、見落としてますよ?黒い鍵盤~」
ピアノの蓋を開いて白と黒に整列したものを見せてくれる。
「ああっ、ホントだ。"ドからシ"まで12あるな!」
「えと、先パイ。少数の12進数ってどうやって求めるんですか?」
彼女にすがるような瞳で「教えてください」なんて言われて、幸せを噛みしめる。
「円周率…どこまで追うか…"産医師異国にむこう~"で…とりあえず、3.141592とすると、整数3は置いといて、残りの0.141592に12をかけるんだ」
火曜日、晴れて昼間のひざしは暖かかった。
遅れてやって来た彼女は、音楽室のドアの前で待つあいだに俺が軽く読んでいた本に興味を示し、横から覗きこんで真剣に読みだす。
「進数っておもしろいですね!私、円周率を10から12進数にするとキレイな音楽になるって聞いたことがあるんです」
「12進数?」
音楽室に入ったあと、俺はわかりやすいように12進数の"0からB"までの表をノートに書いていく。
彼女は「うんうん」とうなずきながら聞いてくれる。
「あれ?でもピアノって7進数じゃね?オクターブだろ?」
「ふふ。先パイ、見落としてますよ?黒い鍵盤~」
ピアノの蓋を開いて白と黒に整列したものを見せてくれる。
「ああっ、ホントだ。"ドからシ"まで12あるな!」
「えと、先パイ。少数の12進数ってどうやって求めるんですか?」
彼女にすがるような瞳で「教えてください」なんて言われて、幸せを噛みしめる。
「円周率…どこまで追うか…"産医師異国にむこう~"で…とりあえず、3.141592とすると、整数3は置いといて、残りの0.141592に12をかけるんだ」
