テキストサイズ

僕ら× 1st.

第7章 伊織帰 --Ior,Kn,Ar

PCは無事戻ってきたが、俺は伊織のいるリビングに長居はせず、ラボにこもるようになっていた。

10月に入った夜に、やってきたのは…やっぱり、エロ柊。

「はい、クリプレ」

ひかえめなリボンのついたピンクの包みを渡してくる。

「え?お前も?キモいな…何?」

「使ってね」

ニコッとウインクする。
男にこんな可愛いラッピング袋貰ってもな…。
カサッと開けると、レースの……。

「……んだよコレ!」

入っていたのは、女物下着の上下セット。

「ここにいる花野ちゃんに似あうと思って。色白いから、ビビッドカラーも映えるだろ?」

「花野ちゃんじゃねぇよ。侑花って名前にした」

柊は、"侑花?"と怪訝な顔で俺を見る。

「わかりやすっ」

俺もそう思ったけどさ、考えるより精度アップに時間を費やしたいんだ。

「……このサイズは?」

こいつ、見ただけでわかんのかよ?

「このコのモデルは成長期だしな!」

てことは、お前の希望かよ?
俺はタグを確認してため息をついた。

「伊織に揉まれたら、もっと大きくなるかも知れねぇけど」

そんなの想像させんなよ。
俺は無言で下着を袋に戻した。

「あのコはトランジスタグラマーになると俺はふんでる」

「そんなの、ふむな」

そりゃ、背は低めだけどさ。

「伊織にはゴムあげたんだ」

「は?お前、何煽ってんだよ?」

そんなの、必要ならあいつは自分で用意するだろ?

「ウソ。ホテルのタダ券やったら、その場で破られた」

「ふっ」

「安心した?花野ちゃん、まだヴァージン」

「それでも、イオのだ……」

それに、破っただけではわからねぇだろ?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ