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僕ら× 1st.

第1章 初期状態 --Ior,Shu

「俺に教えてよ。彼氏のやりかた」

バックから尻の間をそっとなぞると、少しずつ腰を浮かしてくる。

「あんッ。柊のほうがうまい…よ」

「遠慮しなくていいよ。俺、もっとキナのこと感じさせてやりてぇ。彼氏にどんなことされる?」

そのまま奥にゆっくり移動していくと、「うぅン」と脚を開き始める。

「だって、本当に柊のは気持ちいいからぁ…っン」

「今までの男で一番?」

濡れかけた指先で、表面を少しずつ撫でていく。

「二番かな……ぁあ」

キナが腰を前後に軽く揺すりだすと、すぐに水音が鳴る。

「そっかぁ、俺もまだまだだな」

二番か…うまい言いかただよな。
慢心の一番は許さない、か。
なるほど、勉強になる。

それに、本日3回目で焦らしが効くんだ…。
俺、がんばったんだけど足りてなかったか。

緩急をつけられた俺の指は、陰核周囲をヌルヌルと何度も往復して、愛液を飛び散らせる。

「俺の指でよがっちゃうキナ、すっげ可愛いくて興奮する」

四つん這いで喘ぎ声を出すキナの耳元に低い声で囁くついでに、耳たぶを甘く噛む。

「ここがキナの気持ちいい場所なんだね?」

「そうっ。ぁあンっ……イいっ。こっちもっ」

それから誘われた先で、出し入れを繰りかえし始めた。

「柊の指っ、もっとっ増やしてっ」

引きぬいた瞬間に1本追加した俺は、キナのペースにあわせて指を動かす。

「柊っ、それっ、イイっ!」

「キナ、すごくエロい音してるよ」

淫らな音を鳴らし続けたキナの身体は、ぐっと硬直したかと思うと、力が抜けて俺に寄りかかる。

そう…コレがいいんだね。
俺に教えて…どうやったら女のコは感じるか。
いつか俺があの人に男として認められるために、もっと教えて…。
俺の希望のために。

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