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僕ら× 1st.

第1章 初期状態 --Ior,Shu

時刻は3時過ぎ…。
すっかり遅くなってしまったな。

冷蔵庫からミネラルウォーターを出し、そのまま口をつける。
冷たい感覚が食道を流れ落ち、心地よかった。

キナが寝ている横で、仕入れた情報を余さずノートに入力していく。

キナの端末データはすでに手中におさめているから、通話内容は離れていてもわかるけど、細かな操作となると会うしかねぇもんな。

ひとまず終了したことを伝えるために、グループメールにおやすみメッセを送ると、こんな時間なのにメンバーからお疲れコメントがどんどん入る。

アルからも一言、『アブソリュート』。
?あいつの言語の使いまわしかたはわからん…。

伊織からは、またずいぶんと可愛らしいスタンプが送られてきた……。

2件目は、行ければの話だったから大丈夫だろ。
まだ、やってんのかな?
いちおう、連絡だけ入れておくか。

キナの一部を撮影し、『こういうワケで』と記して送信する。

折りかえし、リーダーから動画が送られてくる。

『アブソリュート』と適当に返し、タイマーセットして短い眠りについた。

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