テキストサイズ

僕ら× 1st.

第1章 初期状態 --Ior,Shu

次第に奥のほうへ、指を沈めていく。

「ホントとろっとろ。すっごくエッチで可愛いな」

とぷ。
数センチ移動した俺の指は、第一関節から沈みだす。

「あっ…」

続いて第二関節…。
そこでゆっくり抜き差しを始める。

くぷ…くちゅ……。

指を2本に増やすと、もうぎゅっとしてきて。

「せまっ」

ゆっくりと、つけ根まで割っていく。

「んう……っ、っ」

くちっ、くちゅちゅ……。
くちゅっ、ぐちゅっ。

「はぁっん、あ、……ぁんっ」

感じている彼女を見つめながら、俺は指を動かす。

「もっと聞きたい。その声、すっごい好き」

「っ…あ、ぁあンっっ」

声が強くなったその壁を、何度も優しくこすりあげた。

「んあふっ……はあんっ」

こんなに濡らしちゃって、…こんなに可愛いなんて。

もう俺だけのキミ。
誰のものでもない、俺だけの。

そう思うと、カッと熱くなる。

もう待ちかまえてる猛った棒をあてがう。
早く入りたい。
なのに、禁忌を犯すかのような罪悪感。

……後悔しないでね?
俺とずっと一緒に暮らそうな?

俺はそのつもりだよ。
もう何があっても、キミを離さない。

ぐっと腰を進めて、そのまま動きたいのを我慢する。
直に接するその温度に身が震え、涙腺にまで届く。

「…。…入った……。くっ、」

すぐに大きな波が押しよせて、ぐっと堪える。
彼女に触れた……そう思うだけでも、もう爆発しそうで。

彼女にかぶさって口づけ、耳を攻める。
今、腰を振ったら、ソッコー果てる。
動いてしまいたいのをこらえて彼女をいたぶった。

「…くうんっ、大好きっ」

両手を伸ばしてキスを求める彼女に応じる。

「僕だって、大好きだよ。愛してるっ。ラムルドゥ マヴィ(僕の最愛)」

頭に俺の声が響く。

っ、俺っ。
ずっとこの日を待ってたよ。
ずっとずっと焦がれていた。

その晩、何度も何度も俺は彼女とつながった。

………

ストーリーメニュー

TOPTOPへ