
僕ら× 1st.
第10章 修旅 --Khs,Ior,Mkt
海獣コーナーでの宮石の瞳の輝きは、尋常じゃなかった。
身を乗り出してそれぞれの動きを見守り、頬を押さえて、「so cute!」を連発した。
「アザラシちゃん!」
入館時に予約していたアザラシを膝に乗せるコーナー。
宮石は飼育員の指示に従い、ちゃっちゃと動く。
「お、可愛い可愛い」と、ご機嫌を取り返した伊織。
宮石の膝の上に頭をもたげたアザラシは、何を考えているのだろう。
俺が変わりたい……いや、ウソ。
「こんな近くで会ったの初めてー」
「寸胴この上ないな」
伊織もアザラシの丸い身体を撫でている。
「ハナちゃんっていうんですか?わっ、一緒だねぇ!私も花だよっ。よろしくねっ」
あまり興味なさげな竹崎が呟く。
「アザラシに喋ってる…花ちゃんって変わってるよね」
宮石の変わり具合は、純粋で可愛い範囲だよ。
お前、人間として変わってるじゃないか。
「お前のが超絶変わってるよ」
「だよね。ヨーダを好きなんて、趣味ヘン」
ここは、異星のヨーダ話だと思っておこう。
アザラシに抱きついてニコニコの宮石を、嬉しそうに伊織が撮影してる。
海獣には嫉妬しないのかな?
「伊織、撮ってやるよ」
伊織からカメラを取り上げ、並べと促す。
「え?ありがとう」
アザラシをお互いの膝に乗せて肩を寄せ、微笑み合う2人。
宮石はアザラシに、伊織はそんな宮石に意識を持っていかれている。
先程、宮石の言動を教えて以来、伊織は更に彼女を熱く見つめている気がする。
だけど、そっか…伊織、ここじゃアザラシに勝てないんだ。
だから存在5センチね。
でも、伊織が横にいるからこその宮石の笑顔だと思うけど?
と、横で見ていた竹崎が、「私もヨーダと写りたいな」と言ってきたので、急いで首を横に振りまくった。
竹崎と写るのは集合写真で充分だ。
その後、小津一押しの蚤の市を回って、自由行動終了となる。
身を乗り出してそれぞれの動きを見守り、頬を押さえて、「so cute!」を連発した。
「アザラシちゃん!」
入館時に予約していたアザラシを膝に乗せるコーナー。
宮石は飼育員の指示に従い、ちゃっちゃと動く。
「お、可愛い可愛い」と、ご機嫌を取り返した伊織。
宮石の膝の上に頭をもたげたアザラシは、何を考えているのだろう。
俺が変わりたい……いや、ウソ。
「こんな近くで会ったの初めてー」
「寸胴この上ないな」
伊織もアザラシの丸い身体を撫でている。
「ハナちゃんっていうんですか?わっ、一緒だねぇ!私も花だよっ。よろしくねっ」
あまり興味なさげな竹崎が呟く。
「アザラシに喋ってる…花ちゃんって変わってるよね」
宮石の変わり具合は、純粋で可愛い範囲だよ。
お前、人間として変わってるじゃないか。
「お前のが超絶変わってるよ」
「だよね。ヨーダを好きなんて、趣味ヘン」
ここは、異星のヨーダ話だと思っておこう。
アザラシに抱きついてニコニコの宮石を、嬉しそうに伊織が撮影してる。
海獣には嫉妬しないのかな?
「伊織、撮ってやるよ」
伊織からカメラを取り上げ、並べと促す。
「え?ありがとう」
アザラシをお互いの膝に乗せて肩を寄せ、微笑み合う2人。
宮石はアザラシに、伊織はそんな宮石に意識を持っていかれている。
先程、宮石の言動を教えて以来、伊織は更に彼女を熱く見つめている気がする。
だけど、そっか…伊織、ここじゃアザラシに勝てないんだ。
だから存在5センチね。
でも、伊織が横にいるからこその宮石の笑顔だと思うけど?
と、横で見ていた竹崎が、「私もヨーダと写りたいな」と言ってきたので、急いで首を横に振りまくった。
竹崎と写るのは集合写真で充分だ。
その後、小津一押しの蚤の市を回って、自由行動終了となる。
